ゴルフの「一人予約」では、その予約が成立するには最小決行メンバー数が決まっている。例えば、最小決行メンバー数が2名の場合、2名以上の「一人予約」メンバがその予約枠に予約していれば予約が成立する。逆に、1名しか予約していなければ、その予約は不成立となる。他の方に迷惑にならないように、できる限り直前のキャンセルはしないよう心掛けている。
「一人予約」での予約やキャンセルは、他人と相談する事なく、自己判断で実施できるため、おのずとプレー日に雨予報がではじめるとキャンセルする人が結構いることは否めない。天候が微妙な場合は、キャンセルする人、そこへ新規に予約をする人など、その枠内でのメンバーの入れ替わりが激しくなる。
私の場合、雨の日はレインコートなど荷物が増えたり、プレー中も傘をさすなど色々面倒なので、雨予報が出ている日のプレー予約をするのは避けている。ところが悩ましいのは、予約した時には晴れ予報が出ていたが、徐々に雨予報に変わってきていて、自分と他の「一人予約」の方の計2名が予約している場合である。ここでもし自分がキャンセルしてしまうと予約が不成立になってしまう状況である。できれば他のメンバーがキャンセルしてくれて不成立になることを願うばかりである。自分がキャンセルすると他の1名の人が行く気満々であれば、私のキャンセルでがっかりさせてしまうのではと余計な気を回してしまうのである。
その日はどんよりと曇った朝であった。ゴルフに出かけるべく早起きして車を運転していた。昨日、散々悩んだ挙句キャンセルをしなかった結果、その予約が2名で成立してしまい今朝を迎えたのであった。キャンセルしておけば良かったと後悔ひとしおである。なぜなら台風がきているのである。雨の中でのプレーは何度か経験はある。でも台風でのプレーなど想像もできない。こんな日でもキャンセルしないとは、今日の相手はどのようなゴルファーであろうかと、自分の事は棚に上げて想像は膨らむ。多忙な人で、なんとか今日だけ休みが取れてこの日のゴルフを楽しみにしている人かもしれない。全天候型ゴルファーでありのままを楽しむ生粋のゴルファーかもしれない。もしかして予約しているのを忘れていて、来場しない可能性もあるかもしれない。想像だけが無限に広がる。やがて徐々に雨が降り始めワイパーの出番となっていた。
そこに、見知らぬ番号から着信。車を路肩に止めて応答する。
「〇〇ゴルフ場のものですが、本日台風接近のためクローズとなります。」とのこと。
「・・・・」
そそくさとUターン。まだ朝7時である。長い1日が始まった。
今後雨予報に変わった場合は迷わずキャンセルしようと決めた苦い経験でした。
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