【ラウンド】先人の教え

ラウンド

教えとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの

素人ゴルファーにとって、先人の教えはありがたいものである。曰く、ゴルフに “たられば” はない、ゴルフは手前から、最悪の結果を予想しそれを避ける、スイングのチェックポイントは最小限にする、スイング以前にグリップを見直せ、短く持っても飛距離はあまり変わらない、などなど膨大な数の教えが存在する。大量に教えがあるからか、あるいは単に下手なだけなのか分からないが、本番でその教えを有効活用する事が難しい。

1番ホール、距離の短い PAR4、左右1ペナ、200ヤード付近にバンカー。なるほど、バンカーに入れない程度に打てということね。5Wでフェアウェイキープだね。
「1日よろしくお願いします!」
「バッシッ」
「右、ファー!!!」

さて、気お取り直して、2番ホール、普通の PAR3、右手前に大きなバンガー。グリーン左が結構高い。なるほど、とりあえずバンカー超える距離を打てということね。
センターに乗せて、2パット、パーでした。

気分良く、3番ホール 、打ち下ろし PAR4、左はガードバンカー超えたら OB。それじゃ右狙いということね。わかっとるちゅうねん。
「バッシッ」
「ヤバ、左にひっかけた!」
「フゥ!バンカー横のラフでとまった。(汗)」
2打目は、ポテトチップスのようなグリーンの左奥ピンへ打ち下ろし。グリーン奥はOB、グリーン左手前は身長より深いバンカー。はい、はい、わかりました。センター右ですね。
「バッシッ」
「ヤバ、下くぐった。!、届いてくれ〜〜」
右手前カラーから3パット、ボギーでした。だって、ポテトチップですから。

4番ホール、打ち下ろしの激しい PAR5。右はクリーク。左は法面でフェアウェイまで落ちてきそう。皆まで言うな。当然左狙い。
「バッシッ」
「ヤバ、今度は右にプッシュアウト!」
「おーーぉ!。右の木に当たりフェアウェイセンタへ!、ラッキー!」
2オン?もちろん狙いません。届きません。5番アイアンで、100から110ヤード手前へレイアップ。
3打目、大きな砲台グリーン、手前には深いバンカー。
52°の距離だけど、安全に PWでグリーンに乗せて、2パットでパーは頂きましょう。
「バッシッ」
風がビュー、手前バンカーの奥斜面へ目玉。一発で出るはずもなく撃沈。+3 でした。

そういえば1番ホールも右にプッシュアウトしたなぁ。気持ちを引きづりながら5番ホール、谷越え PAR3。安全に谷を超える距離を打つのね。
予定通り(?)の奥のラフへ。寄せての1パットでパーでした。

6番ホールは、打ち上げ右ドックのPAR4。右コーナーにバンカーたくさん。もちろん突き抜けない程度に左ですね。
「バッシッ」
「またまた右にプッシュアウト!」
林のなからフェアウェイに出して、3打目もピン右ラフ、そこから寄せてのボギー。

7番ホール、真っ直ぐな広い PAR4。右ガードバンカーを超えたら1ペナ。当然左狙いでしょ。わかっています、頭では。あとはボールに聞いてください。
「バッシッ」
「はい、右にプッシュアウト!」
狙いと反対方向に飛んでいくのは、ゴルフのあるあるでしょ。。。
3打目も乗せられず、4オン2パットでした。(涙)

8番ホール、打ち下ろしからの打ち上げのPAR4。もう、左右は気にしない、まっすぐフェアウェイセンター狙い。どっちに曲がっても受け入れる。覚悟を決めてのフルショット。
「バッシッ」
「ナイスショット!、センターど真ん中(喜)」
なぜか右プッシュアウトしない。
2打目は、打ち上げ、ピンまで99ヤード。手前にバンカー。52°でフルショットか?PW軽くか?
もちろんPW。乗せること優先の一択(弱気)。
「バッシッ」
はい、ピン奥5メールの下りのパットが残る。入るはずもなく。パーでした。

やっと9番ホール、バンカーたくさんの左ドック PAR5。味をしめて、左右気にしない覚悟極めフルショット戦法。
「バッシッ」
「ナイスショット!(喜)」

そしてようやく思い出すのであった。ティーショットは置きに行っても上手くいかない、思い切り振り抜く事が大切であることを。

「教えとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」って、ちがうか?

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