PAR3ショートホールのティーショットはグリーン左へ約15ヤードほど外していた。ピン位置はグリーン左サイドに切られているため、ニアサイド(Near Side)からのアプローチとなるわけだ。
ここでの攻め方のプランとしては、寄せ・ワン狙いなのは間違いないところであろう。ただし、直接グリーンをキャッチするアプロートだとピン付近に止まらないため、グリーン手前でスリー・クッション位させて寄せたいところだ。恐れるべくは、ざっくりして 1m しか飛ばない愚を犯すことだろう。しっかりクラブを振ってフェースにボールを乗せる勇気が試されている。要するに寄せ・ワンのプランは難度の高いプランなのである。
いざアプローチである。勇気は発揮できたと思う。クラブはしっかり振っていた。ただ、フェースにボールが乗らず少しトップ気味当たってしまい、グリーンに直接落下、ボールは止まらずカップから遠ざかって行く。ボールが止まったのはカップから 6m 位はオーバーした位置であった。
今となって冷静に振り返れば、アプローチを寄せる事ができなかったこの時点でツー・パットのボギーを狙う戦略に集中すべきであった。しかし、現場でそのような冷静な判断ができるだろうか、いやできない。常に獲物を狙う狩猟本能全開でカップしか見えていないものである。もし同伴キャディーでもいてくれればペットボトルを差し出して、『まぁ落ち着け』と冷静に声を掛けながら的確なアドバイスを提供してくれるであろう。だがこちとらアマチュアゴルファーのセルフプレーなのである。ティーショットを引っ掛けてグリーンを外した時点から、寄せ・ワンしか頭になく、このロングパットもなんとかカップインさせることしか考えていない、外した時の返しのパットは根拠なく入るものと計算しているのだ。結果は何をか言わんや。ファーストパットを大幅にオーバーさせ、返しのパットも外してスリー・パット、つまりダブルボキー。
ティーショットを外した時点でプランAとして寄せ・ワンのパー狙いは良かったと思う。ただ願うべくはアプローチを失敗した時のプランBとして寄せてツーパットのボギー狙いを想定することであろうか。しっかりしたプランBを持っていれば、アプローチを失敗した時点でプランAを切り捨てプランBへ速やかに目標変更できるはずなのだ。勇気を持ってプランBを発動させることによりグリーン上で冷静に距離合わせのパットに集中し、全力でボギーを取りに行ける。それが無駄な1打を縮めることに繋がるというものだ。
以上、机上の空論であればこのように冷静に分析できるのだが、やっぱり現場ではそううまくは実行できない。でもマネージメントの重要性は理解できるので、いつかはプランBを想定したコースマネージメントが自然にできる大人ゴルファーになりたいものだ。
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