マネージメントミス
7番ホール PAR4。なだらかな打ち上げホールだが320ヤードくらいで距離は短い。グリーン右手前にバンカーがあるホールで、左は OB、右は1ペナである。短いホールだと言って侮ってはいけない。なだらかな打ち上げホールだからこその罠があるものであり、マネージメントが重要になる。
まず考えるのはドライバーか FWかの選択であろう。ドライバーの場合左右に散らかるので FWの方が安全であろう。ところが前のホールでドライバーがナイスショットしていたためドライバーを選択した。結果、若干トップ目に当たったがフェアウェイ右をぎりぎりキープしていた。まずまずの出足である。
ティイングエリアから2打目地点まで向かいながら、次のショットの構想を練るのである。グリーンは受けグリーンで奥から早いという情報を確認。ボールはフェアウェイにあるものの左足上がりであることは遠目でも見て取れる。ピンまで打ち上げで 80ヤード程度のようなので、クラブは58°か 52°の選択肢となる。
グリーンは奥から早いため、絶対にピン手前に乗せる必要がある。打ち上げと、ピンには届かせない距離を打つ事を合わせて考えれば、 80ヤード打てば最悪ミスショットしてもグリーン手前には乗る計算である。そうであれば 58°の選択と考えて、2打目をショットした。
2打目の打球は高々と上空に舞い上がり、真っ直ぐにグリーンへ落下していくかに思われた。ところが、結果は全く届かず、グリーン手前のバンカーはなんとか超えるも、ラフへすっぽりと吸い込まれていくのであった。
2打目の状況はしっかり認識していたはずであった。ところが冷静に思い返せば、認識した情報を総合的に整理してクラブ選択へと繋げていくというプロセスに問題があった。
左足上がりの状況であることがすっぽりと抜け落ちているのである。2打目地点に立った時には左足上がりであることは体ではっきりと認識していた。ところが、ボールのライを確認したり、ピンやバンカーまでの距離を計測したり、奥から早いグリーンであることを確認したりしているうちに、左足上がりの事が頭からすっかり抜け落ちていた。左足上がりでクラブフェースが開くことを考えれば、さらに+10ヤード程度見込んで 90〜100ヤードは打つべく 52°を選択する場面であったであろう。
このようにスイングやメンタルだけではなく、マネージメントでもミスを重ねていくのが素人ゴルファーの素人ゴルファーである所以であろう。
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