最近バンカーが綺麗に均されていない場合があるので注意が必要ということ
セカンドショット地点からグリーン方向を眺めた時、そのバンカーはグリーン左手前にひっそりと存在していた。大きくもなく、小さくも無い、また、深くも、浅くもない、特徴のないありふれたバンカーである。セカンドショットを打つ時点ではそのバンカーの存在など微塵も意識していなかった。ただひたすらピンを狙ってショットを打つのでる。打ち出されたボールは若干フェースが被ってインパクトしたことと、多少の右からの風にも影響され、緩やかにドローしながらグリーンを外れて落下し左手前のそのバンカーへと吸い込まれていく。
最近コロナの影響もあり、バンカーレイキを置いていないゴルフ場が増えているようである。今日のゴルフ場もバンカーレイキは常備されず、バンカーショット後は足で砂をならす運用になっているようである。この場合の欠点は、バンカー内の砂があまり綺麗に均されていない点であろうか。今回もバンカー内は足跡だらけで、私のボールもしっかり足跡の中に収まっていた。これは目玉状態と同様と言って良いであろう。
一般にドライバーショット、アイアンショット、アプローチ、パターなどは、練習場やラウンドを通してそれなりの球数をゴルフ経験年数・ラウンド回数に相応し打ってきているため、上手下手はともかく、アマチュアゴルファーでも自分なりのコツ(or ルーティーン)を持っているのではなかろうか。片やバンカーショットの場合、みっちり練習している人を除き、アマチュアゴルファーにとってそのコツ(or ルーティーン)が確立できておらず、苦手ショットの筆頭に挙げられるショットではなかろうか。ご多分に漏れず私もバンカーショットは苦手なのである。
苦手だからと放棄することもできないので、ともかく足跡の中に埋もれている目玉状態のボールを脱出させねばならない。まずはバンカーに入り足場を固める動作をするのだが、この動作を通じてこのバンカーは砂が多く柔らかいバンカーであるということがわかる。つまり砂が多く取れてしまいボールが上がりそうにないことが分かる。まあボールは足跡の中に埋もれているのでどうしてもボールとフェースの間に砂が入りさらに大きな抵抗が予測される状況なのである。これらの緻密な分析から一発でバンカーからの脱出は不可能であることが明白になったのである。脱出不可と分かっていても、兎にも角にもバンカーショットを打つのである。ゴルフとはそういうものなのだ。
力一杯振り抜いたショットであるが、やはり砂の抵抗は大きくボールは上がりきらない。そしてボールは再度バンカーに転がり落ちてくるのである。さらに悪いことに今削り取った荒れた場所へとボールが収まってしまい、打つ前よりも悪いライになるのである。当然2回目のショットでも脱出することはできず、今度は別の足跡の中にすっぽりと収まるのである。3回目のショットではできるだけ砂を薄く取ることを意識した結果、ボールが上に上がりきらず、正面のバンカーの柔らかい砂の壁に刺さってしまう結果となり、4回目では壁に埋もれたボールを掻き出すだけでのショットで結果はやはり足跡にボールがすっぽり収まり、5回目でも脱出できず、仕方がないので6回目はライの比較的良いところを目指してPWで転がし移動させ、7回目のバンカーショットでようやく脱出したのであった。
長らくゴルフを嗜んできたが、バンカーショットを7回も打ったのは初めての経験であった。ただ7回目のライの状態が良いバンカーショット時にちょっとだけバンカーショットのコツを掴んだかもしれない。それはフェースの向きを自分の体の方向に向く意識でショットしたのが、我ながら上手くバンカーショットができたように思うのである。次回のバンカーショットでこの打ち方を試してみて、コツを掴んだか確認してみたいと思っている。ピンチな時こそ何か収穫はあるものである。
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