2打目以降はウェッジとパターは持ち歩こう
ゴルフのラウンド中のキャディバックはカートと呼ばれる運搬車によってコース内を縦横無尽に運ばれていく。カートにはゴルファーを搭乗させるべく2人用ベンチシートが運転席側に一列、その後部に一列据え付けられている。キャディバックはというと、カートの後ろの専用スペースに結わい付けられている。カートには手動運転するタイプと、定められたルートを自動で移動するタイプの2種類が存在する。自動移動のカートの場合、運転席などに備え付けられている START/STOPボタンでその挙動を操作する。また、遠隔から START/STOP の挙動を操作可能にするリモコンが装備されているものも存在する。通常リモコン操作はそのゴルフ場に一番慣れている方が操作する傾向が多いようではある。
ところで、ゴルフという競技はあまり知られていないかも知れないが、意外に危険と隣り合わせであることはご存知であろうか。ゴルフボールの直径は42.67ミリ位、重さにして45.93グラム位である。非力なゴルファーでもティーショットの初速は軽く30メートル毎秒を超える。このようなボールが体に当たった場合大怪我は免れない。従って、ゴルフでは常に前の組みのゴルファーとの距離を確認し、その組みへの打ち込みが発生しないぐらい距離が開いてからショットをするものである。同組内でも配慮を忘れては行けない。同じ組みのメンバーが自分より前にいる場合は、一声かけて距離を開けてもらってからショットするなど、十分注意が必要である。カートも同様に、ゴルファーの前に移動してしまわないように操作する技術が求められる。
随分と昔になるが4人でのラウンド中の事であった。珍しくティーショットはナイスショットで、カート道路とは反対側の左サイドのフェアウェイにボールは止まっている。距離も一番出ていて、2打目は最後に打つことになっていた。同伴メンバーの3名が打ち終わった後、なぜかカートがグリーンへ向かって移動を始めている。後日談によるとカートを移動させた理由は、私の2打目は最悪でもグリーン周りまでは運ぶであろうと思っていたらしく、完全に私の技量を読み間違えていたのである。当然、私は期待を裏切るのである。そう、2打目を気持ちよくショットするも、思いっきりダフってグリーンまで大きく距離を残すという愚を平気で実践できるのである。3打目は今持っているグラブでは距離が合わなく、ウェッジが必要になる場面となってしまったのであった。見渡すとカートは遥か先まで進んでいる。遠くまでクラブを取りに行って戻ってくるほどの体力はない。
カートはゴルファーの前には移動しない事は大切であるが、操作ミスも含めて想定外に移動していまう事はままある。この経験以降は、念のためウェッジとパターも持って、2打目地点へ向かうようにしている。
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