【ラウンド外】10年のラウンド経験と半年の練習経験は一緒

ラウンド外

練習嫌いのゴルフ歴10年のベテランゴルファーの技術レベルは、真面目な練習好きな初心者ゴルファーの半年での技術レベルと同じなのかもしれないという考察である。

《分析》ゴルフスコアの仕組み

1回のラウンドで72打のパープレイでプレイした場合の打数は大別すると下記の3つに分類できよう。

  • パター(36回)
    • ツーパット平均と仮定
  • ドライバーやFW(18回)
    • ティーショットで14回、ロングホールのセカンドショットで4回
  • アイアン(18回)
    • ミドルホールのセカンドショットで10回、ロングホールでのサードショットで4回、ショートホールのティーショットで4回

ボギーやダボなど打数が増えていく場合は、上記のショットがミスショットとなり、そのリカバリーショットの打数が追加されていくことになる。
例えば、グリーン周りのアプローチやバンカーショットでウェッジの回数が増えたり、ティーショットをミスしてFWの回数が増えたりする。他にも林の中からの脱出の打数やライの悪い状態などからのアイアンでのハーフショットの回数が増えることになる。さらにパターの不調によりスリーパットを連発するケースもあり得るであろう。まとめると下記の通りである。

  • ミスショットリカバリー(例えば10回〜30回)
    • アプローチ、バンカーショット、悪状況からのハーフショット、FW/UTの多様、スリーパットなど

スコアアップに向けての考え方の一つとしては、ミスショットリカバリーの精度を上げて大叩きを回避することが重要と良く語られる。アプローチ・バンカーの練習、パターの精度向上、コースマネージメントでしっかりレイアップするなど様々な項目が上げられる。当然これらのリカバリーショットの重要性については論を俟たないのは事実ではあるが、対処療法といった感は否めないのではなかろうか。

個人的には、根本的なスコアアップのために最もフォーカスする必要があるのは、リカバリーショットではなく、上記最初に分析したアイアンの18回のショットの精度向上だと思うのである。この18回のアイアンショットの精度が良ければ、リカバリーショットが不要となるという考え方である。つまりパーオン率の向上こそがスコアアップへの重要なスキル向上項目になるのだという考え方である。

《考察》10年のラウンド経験と半年の練習経験は一緒

結論からいうと、アイアンショットの精度が悪いのはアイアンショットの経験値が低い、言い換えると、アイアンショットの練習不足であるという考察である。詳しく見ていこう。

先の章にて1回のラウンドでのアイアンショットの回数は18回と試算した。ミスショットリカバリー後のアイアンショットなどを考慮しても、1回のラウンドで20回〜25回程度しかアイアンショットをしないことになる。
週に1回ラウンドで1年間50ラウンドすると、1年間でアイアンショットは1,000回〜1,250回程度ショットしていることになる。この年50ラウンドのペースを10年続けた場合のゴルフ経験では、合計10,000回〜12,500回程度アイアンショットを打っていることになる。

  • 1ラウンドでのアイアンショットの回数は20回〜25回程度
  • 毎週ラウンドして10年続けるとアイアンショットの回数は10,000回〜12,500回程度

この回数をゴルフ練習場の利用日数に換算してみよう。
例えば、ゴルフ練習場で1回の練習で100球アイアンショットを練習するとする。
平日5日ゴルフ練習場でアイアンを練習すると1週間で500球アイアンショットすることになる。10年分の10,000回〜12,500回のショットをするためには、20週〜25週程度練習を続けると達成できるのである。つまり・・・

  • 10年分のラウンドのアイアンショットを練習換算すると20週〜25週(半年)程度

私のようにめったにゴルフ練習場に行かずに、ラウンドだけしている自称ベテランゴルファーは、半年くらい真面目にゴルフ練習場で練習した初心者に半年程度で追いつかれてしまうという驚愕の試算結果なのである。

《まとめ》 ゴルフ練習場でアイアンショットを練習した方が良い

パッティングやアプローチは実際のラウンドの中で覚えて上達するケースも多々あるように思う。また、誤解を恐れずにあえて言うと、ドライバーはとりあえず前に飛んでいけばよいので、あまり重きを置いていない。

ところが、今回の考察からゴルフ練習場へ行かないベテランゴルファー(私のことだが)のアイアンショットの技術力などは、所詮は初心者の半年程度の経験に等しいことがわかり、ゴルフ練習場でのアイアンの練習の重要性が浮き彫りとなった。
この事実の裏付けとして、私のパーオン率の低さは目を覆いたくなる。アイアンショットが下手だからパーオンどころか、ミスショットで林、池、バンカーに捕まり、スコアを崩していく日々なのである。

逆に、今回の分析・考察からゴルフ練習場でアイアンショットさえ練習すればパーオン率が向上して、スコアアップに繋がる可能性が見えてきた。つまり伸び代がまだあるのである。

ここまで分かればコッチのものである。とりあえず来週くらいから、できるだけゴルフ練習場に行けたらいいなぁと思い始めている。実際に行けるかどうかは神のみぞ知るというところであるのだが・・・。

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